落書き用のミリペンを比較してみる

ラクガキ用に何かいいペンはないかなぁといろいろとミリペンを買ってみているのですが、 そこそこ数が増えてきたので評価するほどの実力はないのですが、レビューをしてみます。

ちなみに色々な紙で試してみているのですが、 いい紙だと性能が分かりにくい(どれも良い書き味になる)ので主な評価は100均で買ってきた安い紙に描いたときの感想です。

一応、いい紙、中くらいの紙、安い紙を試していて、乾きの早さ(すぐ触ってかすれないか)などはいい紙で顕著に差が出やすいのでいい紙での評価なんかになってます。

ミリペンは試せば試すほど、好みが分かれそうだなぁという印象です。 あくまでも個人的な感想です。

なので恐らく私とは違う好みの方が多いと思いますが少しでも参考になればというのと自分のメモの代わりに書いておきます。

STAEDTLER pigment liner

描き心地

☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆

価格

☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆☆

一言で表すなら

ペン先が潰れにくいカッチリ堅牢安定した性能

結論から書いてしまうと数あるミリペンの中で私が選んだのがこのステッドラーのピグメントライナーです。

何が気に入ったかというと乾きが早くてすぐに触ってもかすれずペン先も丈夫で潰れにくいのが気に入りました。

結構強く描いてもても平気なので文字を書くのにも良さそうです。

もともと少し筆圧が強いのと電車などどこでもでも落書きしたいので先が潰れにくくて丈夫なことは個人的にかなりポイントが高いです。

少し筆圧を高めにしてまっすぐな線を引いたり筆圧を弱くしてフラフラした線を書き分けたりしたいせいもあるかもしれません。

逆にその利点を優先したせいか書き味はコピックのマルチライナーやサクラクレパスのピグマようなスルーっと線が伸びていく感じはありません。

それでも硬めで好みの書き心地なのでお気に入りになりました。早描きでもギリギリ大丈夫です。しっかりした作りで見た目も気に入っています。

が、この硬めの描き心地は人によっては嫌いな人も多い気がします。

ペンの質自体はいいんですがインクが日本メーカーには少し負けているかな？インクの乾きを優先したのかな？という印象です

描いてすぐに触れてもかすれたりせず、すぐに筆ペンで色を塗っても色移りしません。

このバランスが私には最適です。

ちなみに価格は280円と少し高めです。

SAKURA MICRON PIGMA

描き心地

☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆

価格

☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆

一言で表すなら

インク多めでスルスル筆が進むのに他のバランスを崩さない

最後までステッドラーのピグメントライナーと悩んでいたのがこのサクラクレパスのピグマです。

スルーと線が引けて、かつコピックのマルチライナーよりは潰れにくいので最後まで悩んだのですがピグメントライナーより若干乾きが遅かったので落選。

乾きが遅いといってもピグメントライナーがかすれにくすぎるだけで普通に描いている分には全く問題ありません。

かなりささっと早く描いて触るとたまーにかすれる程度です。

ちなみにその分利点も大きくてスルーっと描けるのも早く描いてもかすれないのも上に描いたデメリットの裏返しなんですよね。

ミリペンはほんと何をとるのか悩みます。

価格も200円とピグメントライナーより安いのでかなり悩みました。

COPIC MULTI LINER

描き心地

☆☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆

価格

☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆☆

一言で表すなら

ペン先の繊細さと引き換えに他の性能を高次元で実現

描き味は最高です。

それでも何本も先を潰してしまったので、私には合わなかったみたいです。

電車内などの揺れる場所でも描いたりしていたのでそのせいもあります。

書き味が好きなだけにに非常に残念です。

実はずっとこのコピックのマルチライナーを使っていたのですが、 あまりにも潰してしまうので他のミリペンを探そうと、ミリペン探しの旅はここから始まりました。

1本潰れずに使い切ることができるくらいの筆圧の人には最高の1本だと思います。

200円とミリペンでは普通の価格。

PILOT DRAWING PEN

描き心地

☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆

価格

☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆☆

一言で表すなら

低コストで全てをバランスよく実現

200円の0.05mm以外は全て150円で安く、その上クオリティーも高いです。

パイロットのドローイングペンはコストパフォーマンスという意味では全てのミリペンの中で1番です。

早描きでたまについてこれないのと若干色がうすいくらいでそれ以外の出来は大変高いです。

ZIG DRAWING PEN

描き心地

☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆

ペン先が潰れにくい

☆☆

価格

☆☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆☆

一言で表すなら

低コストでかすれを生かした線を引きやすい

ジグのピグメントライナーはゆっくり書けば大丈夫なんですが少し早く描くとかすれます。

逆にそれを生かすと味のある線が引けます。

少しざらっとした描き心地。

陰なんかを描くときにかすれ線をわざと引きたいなというときに大変役にたちます。

この点が気に入れば価格はすべて150円で安いのでおすすめと言えるのではないでしょうか。

OHTO GRAPHIC LINER

描き心地

☆☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆

色移りしない

☆☆☆

一言で表すなら

先端が金属で潰れずインクドバドバ系スムーズな筆運びが気持ちよく滲みを生かした線がひける

オートのグラフィックライナーはインクがドバドバでてくれるので滑りもよくとても良い描き味です。

価格も150円と安いです。

他のミリペンと違ってペン先が金属なので潰れる心配もありません。

ただ、メリットの裏返しなんですが滲んで線が太くなりやすいのと、他のミリペンはほとんど裏抜けしないのですがオートのグラフィックライナーは他と比べて少し裏抜けしてしまいます。

インクが多めなので筆ペンなどで色を塗ると結構滲んでしまいます。

線が所々太くなったりと滲んだ風合いの味のある線が好きな方にはおすすめだと思います。

ラクガキなので紙の両面を使いたかったので私の場合は他のものを探すことになりました。

ただ、インクがドバドバ出て滑りがいいのとペン先が潰れる心配がないのは好みです。

おまけ ミリペン以外

ミリペン以外にもラクガキにつかえそうなペンをいろいろ試してみました。

ZEBRA SARASA CLIP

描き心地

☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆☆

色移りしない

☆☆

一言で表すなら

完璧にインクが付いてくる高性能なボールペン

サラサ クリップかなりいいです。

ただ元々ボールペンの描き味があまり好きでないのと、もともと落書きを想定していないので色を塗ると色移りしてしまいます。

ためしたのは一番細い0.3mm

Pentel ENERGEL

描き心地

☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆☆

色移りしない

☆☆

一言で表すなら

スルスルとした描き心地のボールペン

家族が使っているのをみつけて触らせてもらって、お！これは！と思った描き味のぺんてるのエナージェル。

ボールペンと少し違うこのようなNeedle Pointの描き味は好きです。

一番細い0.3を買ってきて使ってみると触らせてもらった0.5よりは落ちるのですがそれでもボールペンの中ではかなりいい感じです。

それでもやっぱりSARASAと同じでミリペンのような顔料インクではないので色を置くと色が移ってしまいます。

Pentel ENERGEL EURO

描き心地

☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆☆

色移りしない

☆☆

一言で表すなら

スルスルとした描き心地で乾きも早い

エナージェル ユーロはエナージェルと同じインクだと思うのですがなぜかエナージェルよりさらに描き心地がいい気がします。

乾きもはやいような。

一番細いのが0.35mmなのでそのせいもあるかもしれません。

顔料インクではないので色を置くと色が移ってしまいます。

ZEBRA 紙用マッキー 極細

描き心地

☆☆☆☆

乾きの早さ

☆☆☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆

価格

☆☆☆☆☆

裏抜けしない

☆☆☆

色移りしない

☆☆☆☆☆

一言で表すなら

全て高性能弱点はサイズだけ

色を塗っても色移りせず、紙用マッキーかなり優秀です。

少し摩擦のある描き心地も好みです。

しいて弱点をあげるなら、書き終わりにすこしインクが溜まりやすいのと、もう少し細いサイズが欲しかった。

一番細いペン先で0.5mmでサイズの点でどうしても一軍になれず。

Tachikawa Linemarker A.T

描き心地

☆☆

乾きの早さ

☆☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆

裏抜けしない

☆☆☆☆

色移りしない

☆☆☆

一言で表すなら

顔料インクなのにペン先が万年筆のようなエコなペン

タチカワのラインマーカーA・Tはペン先が万年筆のように金属製でフェルトペンのように潰れません。

万年筆と違って顔料インクなので乾いた後は色を塗っても色移りしません。

値段は800円と高めなのですが、インクが無くなれば交換できるのでエコだし最終的にはお得なのかもしれません。

ちなみにインクのカートリッジは6本はいって360円です。

悪くはないんですが、調子がいい時と悪い時の差がはげしく、たまに書けなくなったりと少し安定感にかけます。

万年筆も好きでこの製品のコンセプトが気に入って見つけたときには歓喜したんですが、私には思ったような性能が発揮できず。

長く使ってるうちに改善されるかもしれません。

無印良品 アルミ丸軸万年筆

描き心地

☆☆☆

乾きの早さ

☆☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆

裏抜けしない

☆☆☆

色移りしない

☆

一言で表すなら

かっこよくてスリムな硬めの万年筆

見た目もかっこいい万年筆です。

描き心地も万年筆としては硬めですが個人的には嫌いではありません。

万年筆なのでひっくり返して細い線も引けるので楽しいです。

ただ顔料インクにくらべると滲みがちです。

顔料インクではないので色を塗ると滲んでしまって目的には合わず。

気に入っているので普通の万年筆としてちょくちょく使ってます。

LAMY safari

描き心地

☆☆☆

乾きの早さ

☆

早描きでかすれない

☆☆☆☆☆

ペン先が潰れにくい

☆☆☆☆☆

価格

☆

裏抜けしない

☆

色移りしない

☆

一言で表すなら

オシャレな万年筆

ラミーのサファリは見た目がオシャレなので完全に見た目で買いました。

無印の万年筆より柔らかい描き心地なのですが、滲みも裏抜けもすごくて万年筆としての使いどころも限られてしまいます。

かなり主観的な評価になってしまいました。

まだまだ試していないペンがいろいろあるので今後もいろいろ試して追記していこうと思います。

今はステッドラーのピグメントライナーがお気に入りですが、ミリペンに銀の弾丸は無いので今後好みが変わるかもしれません。